私の彼氏はバレーがすごく上手くて勉強はちょっと(?)苦手だけど真面目で、目つきは悪いけどかっこよくて、2つ年下の自慢の彼氏だ

「でねでね、飛雄がねっ!」
「あー、はいはい」
「ちょ、菅原、雑じゃない!?」
クラスメイトの菅原にだいすきな飛雄の話をすると頬杖をついたままいかにも「聞いていません」な返事をされた

「だって、さゆ影山の話ばっかすんじゃん、いい加減聞聞き飽きたべ」
「まだまだ話足りないんだもん、付き合ってよー」
頬杖をついていた菅原の左手を頬から外して目を見る。その瞬間、

「、うぇえ!?」
後ろから腕を思いっきり引かれた

「あ、」
「菅原さん、ちょっとさゆさん借ります」
「はいよ」
菅原はひらひらと飛雄と私に手を振った

えぇえ!?本人の許可なし!?

「あ、あの、飛雄?」
掴まれた腕が痛い
こんな飛雄、初めてみた

「とび…った…!?」
連れてこられたのは校舎裏で、目の前には、見たことがないくらい怒りの表情を露にした飛雄がいた

「さっき、」
「…はい」
「菅原さんと浮気しようとしたんすか?」
「…はい?」
え、浮気?菅原と?え、

「な、なんの話でしょうか、影山くん?」
「…付き合って、って言ってたじゃないすか」
「…あ、」
ぽかん、としてた頭の中にさっきまでの菅原との会話が浮かんできた

「…菅原さんは優しいし、みんなからの信頼もあるし、さゆさんも菅原さんの方がいいかもしれないけど、」
「とび…っ!?」
ふいに抱きしめてきた腕に思わず声がもれる

「…俺はさゆさんを離すつもりなんてさらさらないっすから」

いつもは恥ずかしがって絶対に触れてなんてこないくせに、こんなときに触れてくるなんてズルい…っ

「…飛雄のバーカ」
「ば!?」
「私がすきなのは飛雄だけだよ、菅原は友だちとしてのすきだけど、飛雄は恋人としてのすきだよ、だいすき」
伝わってなかった?と尋ねると飛雄は軽く首を傾げた

…伝わってなかったのか

なんとなく悔しくなって飛雄の襟首を引っ張ってキスをする

「さゆさ…っ!」
「ちゃんとだいすきだよ、飛雄」



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