私がマネージャーになって3ヶ月

最初に比べて、かなり火神くんと仲良しなれた、と思う

「頑張ってね、火神くん」
「おう!」
休日にまでバスケをしたい、という火神くんと小さなバスケの大会にきた

前までならあり得なかったもん、2人で出かけるなんて

「おー!」
「っしゃあ!」
順調に勝ち進み、残るは決勝!と思いベンチから立ち上がり火神くんに近づこうとした瞬間、


「…ほ?」
「お?」
鼻に冷たいモノが当たったと思ったら、雨が降ってきた

「わーっ!」
「おぉ!?」
周りの人たちと一緒に慌てて軒下に駆け込む
…びしょびしょだ

むー、と唇を膨らませていると、

<雨天のため、今大会は中止とさせていただきます>
中止を知らせるアナウンスが流れた

「この雨じゃ仕方ないよねー…」
「いや、これくらいならできるだろっ」
隣にいる火神くんは納得いかないらしく、今にも審判の人たちのとこに行こうとしている
…あ、

「火神くん、火神くん」
「なんだよ?」
「へーいっ!」
「はぁっ!?」
ペチン、という音を響かせて火神くんとハイタッチを交わす

「カッコよかった!」
「は…っ!」
「だから、次は本当の大会で活躍してね」
にへ、と笑ってそう言うと、火神くんに頭をぐしゃぐしゃと撫でられた


雨の中のハイタッチ
(でも抗議くらいさせろよ)(雨の中試合なんかしたらまたリコちゃん先輩に怒られるよ?)(ぐ…っ)



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -