「おはよー、俊」
「おはよ、さゆ」

いつも通りの場所で待ち合わせをして、俊と手を繋いで学校まで歩く
…なんか、いますんごく幸せかも、私

「、にしても寒いよなー、ホント」
「真冬だもん」
「…早く冬終わんないかな、寒い」
「俊、さっきから同じようなことしか言ってないよ」
笑いながら見上げると、鼻の頭を赤くした彼と目が合う

あ、きゅんってした

俊とは、知り合って2年
付き合って半年

もうお互いのことなんて知り尽くしてるはずなのに、いまだにちょっとしたことですぐに胸が高鳴る

「…なぁ、さゆ」
「ん?」
「キスしたい」
照れる様子なんて微塵も見せないで言った彼に私の胸はまた締めつけられる

あぁ、もう…

「…いちいち言わないでよ、照れるから」

そう言って自分から重ねた唇はなんだか少し冷たかった



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