「ねぇ、先生になんで呼ばれてたの?」
「あー…部活のこと」
鞄に教科書を詰めながら菅原は苦笑いをした
「…まさか、バレー辞めないよね?」
「辞めないよ」
即答された言葉に、胸がスッとした
私と菅原は別に恋人でも親友でもない
ただ、
「珍しいな、清水が気にかけてくるなんて」
「…別に、たいした理由なんかないよ」
「そっか、」
「ただ、」
「ただ?」
スッと菅原に近づいて、頬にキスをしてから囁いた
「バレーをしてるときのスッとがカッコ良くて好きになっただけだよ」
頬を赤く染めた菅原の表情にきゅん、とした、だなんて私だけの秘密だ