「ちょっと青峰くんッ!!」
「んあ?」

屋上で寝ていた青峰くんの前に立っておもいっきり睨む

「さつきちゃんが困ってたよ!?
また部活サボってるって…なにしてるの?」
さっきまでダルそうな目をしていた青峰くんがじっと私を見ている

「清水、メガネしてるくせに派手な下着してんな」

くぁ、と欠伸を1つしてから当たり前のようにスカートをめくってきた

「な…ッ青峰くんのバカッ!!」
蹴りを入れようと足を動かした瞬間、

「あ…ッ」

メガネが顔から落ち、目の前にいた青峰くんの顔が一気にぼやけて見えた

「め、メガネッ」
手探りでメガネを探すが、フレームにもレンズにも当たらない

「清水ーこれだろ?」
「あーっそれ!!ありが、と、ぉ!?」

わずかに見えるメガネに手を伸ばしてすぐ視界が真っ青になった

「ほらよ」
「え?っ近…ッ!!」
「あ?細けーこと気にすんな」
「細かくないッ!!」
メガネをかけてすぐ見えたのは青峰くんの顔で…

「…お前さ、」
「え?」
「メガネない方がよくね?」
至極普通の顔で言われて一瞬思考が停止した

しばらくしてようやく頭が動き出し、顔が一気に熱くなった

「お、すげー真っ赤」
「だ、だってッ」
「さゆって普通に可愛いよな」
「えぇ!?てか、なんか青峰くん様子違…ッ」
「くねぇよ」
いやいやっいつもなら言わないでしょっ

「俺さー」
「?」
「さゆのこと好きなんだよな」
「…へ?」

「好きなんだっての」

…これは夢だな
うん、夢

「夢じゃねぇし」
「…ですよね」
空笑いが漏れつつも真剣な表情に戻った青峰くんに胸が高鳴った

「返事は?」
「え、と…」
「YES、はい、よろしく、以外は聞かねぇ」

それってどれも付き合うってことじゃん…

「…私で良ければ」

選択肢以外の言葉だったけど青峰くんは満足いったらしく、私の唇に自分のを重ねてきた

あー…さつきちゃんに怒られる…
あ、さつきなら全部知ってっから
えぇ!?



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