このままふたりで溶けてしまえたらどんなに幸福だろう | ナノ

砂糖菓子にまみれて眠りたい
生クリームよりあまいきみをぺろり
ピンクシュガーの夢に埋もれて
チョコレートより甘く愛して
きらきらと零れたミルク
はんぶんこのビスケット
キャンディー・トレインでどこまで行こうか
きみのハチミツをひと掬い
あまいものだけたべて生きていたいの

最後の心臓は盗まれた
宵待ちの少女
きみのとなりで朝焼けを待つ
ぎゅっとしてくらり
つらいくるしいをぜんぶバスタブに閉じ込めて
掴めなかった指先が嗤う
てっぺんから爪先までぜんぶ食べてしまおうか
この鼓動がきこえますか
ふたりだけの世界なんていくらでもつくれる
このままふたりで溶けてしまえたらどんなに幸福だろう

きみの体温はもうここには存在しない
憂鬱は闇に消えた
もうとっくにきみに夢中なんです
宇宙の端っこできみと笑おう
トレモロを唄うくちびる
世界の終わりまで愛してる
あかいろあおいろなみだいろ
瞳の奥のコバルトブルー
もしもし今あなたは生きていますか
瞬きするのも惜しいくらいに



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