まるで壊れたマリオネットのように、この口はもう何も紡がない
未来なんて見えないけれど、こうしてふたり手を繋いでいればどんな明日だって平気だと、そう思っていたあの頃
夜の帳に消えた二人は知恵の実を食べたあの日の彼らにそっくりだったよ
惨めな僕を嗤うのは天使か悪魔かそれともいつか愛した君だったのか
もっと上手に君を愛せたなら僕らの関係は少しでも変わっていたのかな
欲しいものはいつだってひとつだけ、それなのに要らないものばかりで両手が一杯だ
耳元で甘く囁くその声がたとえ悪魔だったとしても構わない
わたしを支配できるものなんて、何億光年経ってもわたし以外にはいやしない
やさしさに酷く怯えていたあの頃、僕らはただ誰かに愛して欲しかった
噛み付くようにキスして、貪るように愛して、そして僕らは獣になる
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