▽ 一緒にお風呂(小さき日々にネタ)
※「小さき日々に」才くんでお風呂ネタ
「ねえ、才くん。一緒にお風呂入る?」
突然の小姫からの申し出に一瞬目を丸くしたものの、ここは子どもらしく、素直に笑顔で頷くことにした。
「うん!」
「お、おなごと風呂など…ダメだぞっ!」
後ろから、よく聞き慣れた声が聞こえてきた。
聞こえないふりをしようかとも思ったが、小姫がそちらへと顔を向けたため、渋々後ろを振り返る。
案の定、幸村が真っ赤な顔で立っている。
更に佐助のおまけ付だ。
「そうだぞ。子どもじゃないんだし、一人で入るのが男なんだからな!」
そう言って佐助が胸を張る。
何なの、この二人。
俺から誘った訳じゃなく、小姫から誘われたというのに。
「と言う訳で、才、お前は佐助と入って来い」
「…………」
そう言ってこちらに笑顔を向ける幸村を、冷やかに見つめ返す。
「あのさ、子どもじゃないからこそ、好きな女と一緒に風呂に入るものじゃないの?」
「!?おおおお、お前は絶対、小姫と一緒に入るなっ…!」
おしまい