▽ ニャンニャンパニック!(光秀)
※ネコの呪いを受けちゃった設定で。
「光秀様……」
「………」
「あ、あの、私はいいと思います!」
「………」
「だから、そんなに落ち込まないでくださいね?」
「…そんニャの、無理ニャン……」
「くすっ。あ、いえ!可愛いと思っただけですよ?馬鹿にした訳じゃないですよ!?」
微笑ましくて思わず笑ってしまい、慌ててそう口にしたけれど、光秀様はこれ以上無い位暗い表情で、大きくため息をつく。
「いいんです…。気にしニャいでください…」
がくりと肩を落として座る光秀様の姿を、困惑しながら見つめる。
姿形は変わらないのに、何故か語尾に「ニャン」が付いてしまうという、傍から見るととても可愛らしい呪いを受けてから、光秀様はすっかり消沈してしまった。
可愛いんだけどなあ。
でもそれを本人に言うと、いたく落ち込まれてしまう。
「光秀様、私もニャンを付けますから、それならどうですか?」
「え?」
「それならきっと、気にならニャイですよね?」
「………」
「…駄目ニャンですか?」
「か……」
「か?ニャンですか?」
「小姫がやると可愛らし過ぎるので、他の人の前では絶対、やらニャイでください…!」
「……!!」
そんな光秀様の方が可愛過ぎる。
そう思ったのは、私だけの秘密。
おしまい