※Wさんが璃緒ちゃんに浮気してる























「ただいま」
「おかえりなさい、今日は……」
「夕餉は済ませてきた」
「あっ、そ、そうなんですか……わかりました」
「……悪い」
「大丈夫です! もう十一時ですもんね、気にしないでください……」
「……あの、W義兄さん、今日、どこに行ってらしたんですか」
「残念だが仕事だよ、雑誌のインタビューがあってな」
「……」
「なんだよ、何か文句でもあんのか?」
「文句なんて、そんな……。
 ……お仕事って、それだけじゃ、ないですよね? どなたといらしたんですか」
「あァ? その口振り、俺が浮気してるとでも言いてぇのか」
「き、決めつけてるわけじゃ……」
「それなら聞かせて貰おうか、決めつけてるわけじゃねえなら、俺が今日誰といたかなんて確証のないことを聞くだけのご立派な理由がお前にあるんだろ?」
「え、り、理由……?」
「あるのか、ないのか、さぁ」
「……りお」
「は……」
「璃緒ちゃんと、いたんでしょ」
「な、どうして、それを」
「その匂い、璃緒ちゃんのだもん。 今日のお昼だって、義兄さんも璃緒ちゃんも、メール一つ返してくれなかった。 今日は家族の日だって、トロン様も言ってた、だから、私、今日、みんなでたべようって、すりーとごちそうもつくって、ぶいにいさまも、とろんさまも、おいしいって、いって、くれて……。 わたし、まってた、まってたのに、ど、して、なんで、みんな」

「あなたのお兄様、とっても優しい方なのね」
 
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