※成りかわりネタ












「(うるさいなあ、眠たいのに……あれ……目覚ましの音がいつもとちょっと違う……なんでだろう、とりあえず起き……えっなんでわたし違う人の部屋にいるの……? あれ……なんか髪の色もいつもと違う気がする、鏡見よう、かがみ……えっ!? わたしじゃない! これだれ……あれあれ……なんかこの人ゼアルのキャットちゃんに似てる気がする……というか本人すぎる……まあいいや……ううんよくないけどもう七時五十分だし学校行かなきゃ……あっあれっ、なんかスカート短くて赤い制服しかない……)」

「キャッシー何をしているの。 学校に行く支度をしなさい、ほら、早くその制服を着て。 ああその前に顔を洗って……ああ、わずらわしい!」
「はっはいっ(だだだだれ……お母さんかな、というかキャッシーって言ったからこの人本当にキャットちゃんなんだ……ファンタジーすぎる……)」



「(うわあ、どうしよう、全然知らない街だ……学校ってどこだろう……それよりスカート短い落ち着かない)」
「あっ、キャッシーさん、おはようございます! どうしたんですかそんなにきょろきょろして」
「(!! 真月君だ! うわあこんなに可愛いんだ、ってそうじゃなくてこういう時は道を聞かないと)お、おはよう。 あの……道に迷っちゃって、一緒に学校に行ってくれる?」
「ああそうなんですか、勿論いいですよ! でも珍しいですね道に迷うなんて。 キャッシーさんなら、猫に聞いて解決しそうなのに……それに、なんだかいつもと違う感じがします」
「(真月君さすが! でも気づかれる訳にはいかない! キャットちゃん、キャットちゃんのふり……)キャット、そうかしら。 気のせいじゃない?」
「そうでしょうか……うーん……そうですね! じゃあ行きましょうか! こっちです!」
「きゃっ……(ひぃ、真月君力強すぎ……手首ちぎれる……わたし今日一日無事に終えられるのかな……)」



「遅れてすみませーん!」
「はぁ、はぁ……(これ扉が引き戸だったらすごい音しただろうな……あっ先生出席簿になにか書いてる……)」
「あっ、真月! お前朝どうしたんだよ!」
「えっと……」
「キャット、私が道に迷ってたのを助けて貰ったのよ」
「へぇ、キャットちゃんも迷うことなんてあるんだな」
「二人ともぼろぼろなんだけど……キャットちゃん、櫛使う?」
「あ、ありがとう小鳥(真月君にはなにもないんだ……まあ確かに男の子だからいいと思うんだろうけど、やっぱりやきもちやいてるのかな……)」
「そこの二人席につけー」
「(わたし、じゃなくてキャットちゃんの席……あそこかな)」
「なあ真月、またあっちの近道使ったのか? あそこホントにきついよなあ」
「本当ですよねー、あっキャッシーさんはそっちです」
「あ、あら、ごめんなさいね」
「いえいえ」
「(真月君と席間違えるとか、恥ずかしい……ごめんねキャットちゃん)」

 
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