なんでか知らないけど、突然ジュードが口をきいてくれなくなった。
それまでは普通に接していたし、会話もしたし、食事だって並んで食べたし。戦闘中もエリーゼ姫が嫉妬してぶすくれるくらいずっとリンク繋ぎっぱなしだった。
それが、なぜ。
怒っている、と言うよりは拗ねているらしいジュードは、今はローエンとリンクを繋いでいる。
そこに割って入って三人で止めをさした。が、三世代リンクだね! と笑ってくれることもなく。
「なあなあジュードくんよ。何で拗ねてんだよー」
「別に拗ねてないから」
俺の目を見ようともしない。あのお人好しとお節介を絵に描いたような、人を蔑ろにできないジュードくんが!
それに思ったよりも衝撃を受けてしまって、反抗期だいじめだ世紀末だ、なんて自分でもよくわからないことを嘆いた。
でも、心が泣いているのは本当で。
寂しくてたまらない。
「教えてくれよ、ジュード。俺、なんかした?」
至らないところがあったなら謝ろう。それくらいの甲斐性はある。
理由がわからない苛立ちよりも、さっきまで隣にいてくれた人がいない寂しさが勝って。
自分でもかなり情けない声だったと思う。そっけないジュードが振り向く程度には、落ち込んでいた。
ジュードは口を尖らせつつも、少しだけばつが悪そうに視線を落とした。
「だってアルヴィン………かわいげ無いって言った」
突き出した唇から零れたのは、予想外にかわいらしい言葉。てか、そんなこと言ったっけ?
「言ったよ、ぼそっと! 聞こえてたんだからね!」
ぼそっと。そう言えばさっき、優秀すぎてかわいげ無いとか言った、ような…?
聞いてなかったらしいから適当に誤魔化したが、そうか意外に耳敏かったか。
この真っ白な純情少年は、なんでもないフリをして傷付いていたのか。
「あー、ごめんな?」
「嫌だ」
「かわいくねぇ」
「そうですよー」
かわいげ無いって言ったのはそっちじゃないか。
珍しくレイアみたいな、子供っぽい受け答えをするジュードがかわいくて。と言うか、愛しくて。
抱き寄せた細い腰をがっちり両腕でホールドするとまだ不機嫌なのか抗議の声が上がった。
無視して、首筋にキスを落とす。
「ほんっと、かわいいお子ちゃまで」
「そのお子ちゃまを抱き枕にするアルヴィンはなに、変態?」
「そうそう変態さん」
だからジュードくんが食べたくなっちゃう訳よ。ごめんね?
脳に直接吹き込むように低く囁けば、耳まで真っ赤にするうぶな青少年。
現場をティポに発見されて本当に変態呼ばわりされるまで、捕らえたその子を堪能しようか。
腕に立てられた爪には気付かないフリをして。
かわいい子
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戦闘後の会話の中では、三世代リンクが一番好きです笑
あとエリーゼがローエンの肩叩きしてるやつ。
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