「勘右衛門、なに書いてんの?」
「んー? 遺書」
「は!? なんで!」
「俺さ、もうすぐ死んじゃうから」
「なんだよそれ…なんでだよ!」
「八左ヱ門のせいだからね」
「俺の……?」
「うん。俺は八左ヱ門にころされるの」
「なに言ってるんだよ勘右衛門、そんなことあるはず無いだろ」
「それはどうかな。ところで八左ヱ門。もうすぐ俺はこの世を去る訳だけど、そしたら同じ墓に入ってくれる?」
「いやだ! 墓、とか、そんな話聞きたくない!」
「酷いなぁ…」
「だってせっかく…もうすぐ……そりゃこの国ではまだ認められてないけど、役所に提出は出来ないけど、」
「婚姻届まで書いたのに?」
「っ…そ、そうだよ! だから死ぬなんて言うな!! どうせ入るなら一つ屋根の下だ!!」
「………………八左ヱ門。俺、死んでいい?」
「はあぁ!?」
「死因は激しい動悸と突然の発熱。病名はマリッジピンク症候群とか」
「ばっ…ばか…」
「あーあ、今のうちに遺書書いておいてよかった!」
「よくない!!」





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お馬鹿な勘ちゃんを書きたかっただけ笑


 


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