49 悠真とメガネくん

「拍手ありがとうございます。『あんたがたどこさ』主人公の悠真と」

「『傍観者』主人公のメガネです。ありがとうございますー」

悠「年度も新たになりつつ、しかし普段と変わらぬままで。またいつものようによろしくお願いいたします」

眼「そんな訳で代わり映えなくのんびりやっていきまーす」





悠「さて。とうとう花咲き誇る4月です!4月と言えば入学式に花見に遠足。後は直ぐ終わっちゃうけどエイプリルフールだね」

眼「エイプリルフールねぇ。どこのサイトさんも、つーかどこかの企業なんかでもやたら張り切って企画やる日だな」

悠「嘘を吐いても良い日なんて早々無かけんね(無いからね)。そりゃあはしゃいじゃうよ。うちは……またいつか、ね」

眼「嘘、か。悠真は何か吐いたか?」

悠「うーん……特に思い浮かばなくて、しとらん(してない)。めがね君は?」

眼「俺も。思い浮かばないよなぁ。定番と言えば?……恋人に『嫌い』若しくは『別れよう』と言う?」

悠「あー。エイプリルフールって分かってれば良いけど、気付いてなかったら喧嘩じゃ済まないんじゃ……」

眼「嘘と分かっていても面倒な事になりそうだな」

悠「だね。嘘だとしても、『嫌い』って言われたら凄くキツそう」

眼「そんじゃあ逆。告白ってのも定番だとよ。断られても嘘でしたーって言えるっていうのと、単に悪戯と」

悠「それヤだなぁー。実は嘘でしたっていうのは『嫌い』って言われるのと同じくらいキツそう」

眼「さて。ではそんな感じで、例えば会長さんにそんな嘘を吐かれたらどうする?」

悠「止めてよそんな。て言うか何で貴之さんなの。…………いや、マジでなんかもう、何でか、メッチャ……うん」

眼「すっげぇ落ち込みっぷり。大丈夫大丈夫。会長さんはそういう事言いそうに……いや、言えそうにないから」

悠「うー……。めがね君は、……めがね君は恋人さんに『嫌い』て言われたらどぎゃんすっと(どうすんの)」

眼「受けてたつ」

悠「何を!?」

眼「こっちの反応楽しもうとしてんだろ。だったらこっちだってどう動いてやろうか楽しんでも良いだろ」

悠「逞しい……」

眼「人生楽しんだもん勝ちってね。ま。イベントなんだからって変に拗れない程度楽しみましょうってね」

悠「はー。そうだよね。うん。楽しもう」

眼「よし。じゃあ今月もまた色々と楽しめますようにと」

悠「そして皆さんを楽しませられるように、と」

眼「頑張りますという事で今回はこの辺で」





悠+眼「拍手ありがとうございました!」





短編

2016.04.01〜07.14



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