35 メガネくんとお二人さん
「拍手ありがとうございます。『傍観者』主人公のメガネです。今回は俺とゲスト二人で進行の予定、でしたが。もう一人付いてきたので三人で進ませていただきます。では、ごゆるりとどーぞ」
眼「はいそれではゲストさんです」
副「ど〜ぉも〜。メガネくんと一緒、『傍観者』の副総長とー」
会「……『あんたがたどこさ』の生徒会長です」
副「あは。メッチャ居辛そ〜」
眼「そりゃそうですよ。本来俺と会長さんで一対一の雑談予定が突然の二対一。アウェイ感半端無いですって」
会「何故一人増えたんだ」
副「え〜?そりゃ勿論メガネくんと二人っきりになんてさせたくないからに決まってんじゃん」
会「…………」
眼「はいはい副総長さん、睨まないでください。……さて、落ち着いたところで。悠真の具合は如何ですか」
会「だいぶましになったようだが……未だ起き上がるのも辛そうだな」
眼「そうですか。本来は先月中に回復して今回の拍手で悠真を弄る予定だったのですが暫くお預けですね」
会「……病み上がりに無理は、」
眼「程々にやりますよ。それにそんな柔な奴でもないでしょ?悠真は」
会「……まぁな」
副「あー、さっきから思ってたけどなんかスッゲェ帰りたそうー。うんうん、わかるわかる〜」
会「……何がだ」
副「かわいくてだいーじなコがお家で待ってる。しかもカゼ引いて。ってなったらもうオシャベリなんてしてるヒマないもんね〜」
眼「そっちですか。絡まれんの辛いからだと思うんですけど。それに。その辺りについてはここでは『程々に』、ですよ」
副「まぁまぁイイじゃん?で、実際どーなの?カゼ引いてグッタリしてんの見てグッときたりとかしてんの?」
会「……する訳無いだろう」
副「え〜?ウッソだ〜。だって甘えてきたりしてメチャクチャかわい〜でしょ?ちょっとムラッとくらい、」
眼「副総長さん。『程々に』」
副「ちぇ〜」
会「……誤解されているようだが俺と吉里は、」
眼「『ただの先輩と後輩』、ですね。分かってます分かってます。可愛い後輩なんですよね」
会「…………」
眼「さーて。可愛い後輩の元に早く帰りたいのなら仕方が無いです。今回はこれでお開きにしましょう」
副「ロクに話してなくない?」
眼「誰のせいですか」
会「……はぁ」
眼「はい。それではー」
三人「拍手ありがとうございました(〜)」
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