18 悠真とメガネくん

「拍手ありがとうございます。『あんたがたどこさ』主人公の悠真と」

「『傍観者』主人公のメガネです」

悠「今回はちょっと勉強くさいです」

眼「何となくこんなもんか〜、ぐらいな感じで流し読みしてくださーい」





悠「2月と言えばお馴染みバレンタインばってん(だけど)…」

眼「これは流石にもうネタ切れだろ」

悠「だよねぇ。毎回何だかんだイベントこなしとるけど、そうそうお話考え付かんし」

眼「お前の方は考える余地あるっぽいけどまだそこまで行ってないしな」

悠「そうなの…って何が行ってなかと?」

眼「さあ?」

悠「えー…?」

眼「ま、それは追々って事で。でもそしたら話す事ねぇな。他になんかないの?」

悠「うーん…。めがね君は?」

眼「無いね」

悠「スッパリゆうね。それじゃあ………うーん」

眼「また方言ネタでも話しとく?」

悠「…ネタの無か時の埋め合わせにするとは言いよったばってん(言ってたけど)こればっかにならんか心配ね」

眼「そんときゃそん時だ。ほれ。何か面白い話しろ」

悠「めっちゃくちゃ困る返しされた…!え、えぇー?う〜ん…面白かつ…?何だろ」

眼「変な言葉とか変な特徴とか」

悠「変て…。言葉…特徴…あー。そういえば作者の大学時代の先生の話なんだけど、この地方の方言は他んとこより敬語ばよく使うって言いよんなったらしかよ(言っていたらしいよ)」

眼「怖いとか荒いとか言われてんのに?」

悠「うん。例えば今の『先生が言う』なら、『言わす』、『言いなる』、『言いなはる』の順で丁寧な言い方になる」

眼「段階とかあんの?」

悠「んー。『言われる』、『仰る』位の違いかな?後他は『する』なら『さす』、『しなる』、『しなはる』、みたいな?」

眼「動きに『す』とか『なる』とか付いてたら敬語って事か」

悠「だいたいそんな感じ〜。音便変化とかあるからわかりにくかったりするけど…あんまり詳しく話すと国語の授業みたいになるからこのくらいにしとこうか」

眼「だな。とりあえず、訳ではタメ語なのに敬語使ってたりするみたいだけど?」

悠「感覚的には『です、ます』付けたくらいのノリだけんね。態々キッチリ直す程じゃないかなって」

眼「ふーん」

悠「ただ、気を付けなんとが(気を付けなきゃいけないのが)、『す』を付けるのは同じ県でも敬語扱いされない地域があるって事。逆に失礼だったりするらしいんだよね」

眼「え、何それめんどくさい」

悠「まぁ、『す』には元々尊敬だけじゃなくて使役の意味もあるしね」

眼「何?いきなり古典の話?」

悠「あー、うん。新しか言葉って都から地方にって流れて行く物らしくって、都から離れとるほど古い言葉の残っとるんだって。だけん結構古い文法が多かったりするよ」

眼「へー」

悠「…なんか結局国語っぽくなったような…」

眼「…次やる時は適当に面白言葉並べるだけにしような」

悠「うん…。なんさま(兎に角)、読みなる時にあ、これ敬語だーとか楽しんでもらえると嬉しいです」

眼「…もういい?」

悠「うん。ここまで付き合ってくださってありがとうございました。めがね君も」

眼「いーえ。そんじゃ、時間も過ぎた事ですし、ここらでお開きにしましょー」


悠+眼「拍手ありがとうございました!」





短編

2013.02.01〜03.01



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