13 悠真とメガネくん

「こんにちはー。拍手ありがとうございます。『傍観者』主人公メガネでーす」

「こんにちは〜。『あんたがたどこさ』主人公の悠真です」

眼「いつもみたいにやる気ない会話ですよー」

悠「だらりといきまーす」





眼「さぁ、夏休みも終わり、新学期の始まる9月です」

悠「昼間はまだ暑かばってん、朝と夕方はだいぶ涼しくなったね」

眼「どことなく秋っぽくはなったな」

悠「うん。夜鳴く虫もほとんど秋のやつだし。季節の変わるとが早か〜」

眼「しかし9月と言ったら、ねぇ…。昔なら運動会とかだろうけど今はどこも5月にやってるみたいだし」

悠「管理人はずっと9月だったけんそのイメージしか無からしかけど」

眼「学校話やってるとその辺の意識のズレに悩むねぇ。ジェネレーションギャップ?」

悠「あ。そういえば運動会の後の打ち上げってどこもやるもんとかな」

眼「さあ。地域によるんじゃない?」

悠「そっか。俺の小学校ん頃、運動会の後って地区毎に近所の公民館で打ち上げあってさ」

眼「小学校でかよ。…で?」

悠「大人が飲んでる間そこら辺の子ども全員集まって遊ぶとよ。夜に遊ぶって滅多に無かけん楽しくてたい。運動会より打ち上げの方が楽しみだったなー」

眼「打ち上げのが楽しみって。おっさんか」

悠「あはは。後他に9月って言ったら〜」

眼「食いもん無しな」

悠「え。じゃあ無い」

眼「潔いなおい。はぁ…。そんなこんなで馬鹿やってる間に一年終わるねー」

悠「うーわー…」

眼「で?そっちは話少しは進展したの?」

悠「うーん、たぶん。一応二章終わってやっと三章に行くよ」

眼「長かったねー」

悠「うん…。一年で終わるて思いよったとにもうちょっとで一年経つよ。半分も来て無かて言いよるとに」

眼「あーあ。つまりこれからが話の本番ってわけか。前振りなげぇよ」

悠「だよね。また仕事忙しかつか…」

眼「人生山有り谷有り。少しくらい大変な方が面白いって。俺はごめんだけど」

悠「俺もごめんだよ…。早くのんびり平凡な感じにならんかね」

眼「会長さんに会った時点でアウトじゃん。諦めな」

悠「え。そう…なのかな」

眼「そうなんだよ。でも悪くは無いだろ」

悠「んー…、無いね」

眼「じゃ、どーんと行ってこい」

悠「おー。頑張るよー」

眼「一応言っとくけど仕事じゃないかんな」

悠「え、じゃあ何ばどーんと行くと?」

眼「…………」

悠「ちょっと、何ねその笑顔」

眼「さぁね。ほんじゃ、お別れの時間です」

悠「メガネ君…」

眼「ほれ。変な顔でため息吐くな」

悠「…………」

眼「悪いことじゃ無いって」

悠「…よかばってんね。やるっことばやっていくたい」

眼「その調子その調子」

悠「もー…。それでは、」


悠+眼「拍手ありがとうございました!」





短編

2012.09.01〜10.02



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