「お前も混ざるか?」

昼間の戦闘で暴れすぎたせいかなかなか寝付けず船内をウロついていた俺は、物音が気になって覗いた倉庫の奥に、頬を赤く染めて瞳を潤ませ服をはだけさせたナマエと、彼女を押し倒してその体をまさぐるマルコを見つけてしまった。
しまった、と思った時にはすでに遅く、驚いた表情の二人と目が合う。
そして「邪魔して悪い」と立ち去ろうとした俺に、マルコが投げかけたのがさっきの言葉だ。

「は…?」
「いや、見られちまったしよい。どうせならと思って」

不敵な笑みを浮かべるマルコの考えが分からない。自分と恋人の情事に他人を招くなど、普通はありえない。二人は付き合っているのではなのだろうか?まさか無理やり…いや、マルコに限ってそんなことは…。
黙りこくった俺の考えを察してか、マルコは思い出したようにあァ、と言った。

「心配すんな。ちゃんと合意の上での”そういう関係”だよい」

“そういう関係”とは、要するに体だけの関係ということなのだろう。
ナマエの方を見ると頬を赤くさせたまま微笑み、「みんなにはヒミツね」と言った。どうやら本当らしい。

ナマエは1番隊の戦闘員だ。紅一点ながら隊内でも屈指の実力者で、強気な物言いや姉御肌な性格から、若い者たちから”姉さん”と慕われている。
数ヶ月前まで親父の命を狙い荒みきっていた俺を、マルコと共に諭してくれたのもナマエだった。そんなナマエに対して俺は、憧れに似た感情を抱いていた。

そのナマエが、普段の彼女からは想像もできないようなあられもない姿で男に押し倒されている。
日に焼けた健康的な肌をさらけ出し、瞳を潤ませ横たわっている。
それはまぎれもない、欲にうかされた女の姿だった。

「まぁ、好きにしろよい」

そう言って行為を再開したマルコは、ナマエの内腿に添えていた手をスルスルと上に移動させた。下着の上から彼女の秘部へと触れた瞬間、マルコはフッと笑みを漏らした。

「今日はやけに濡れてるな……もしかして、エースに見られて興奮してんのかよい?」
「やっ、ちが…」
「そういやエースが来たばっかの時も”かわいいコが入った”ってご機嫌だったもんなぁ。惚れたのかよい?」
「ばか、違うって……あんっ…!」

立ち尽くす俺にお構いなしの二人。すでにマルコの指は下着の隙間からナマエのそこへ差し込まれ、卑猥な音を立てながらナマエを責め立てている。徐々にナマエの息は荒くなり、艶のある声が漏れ始めた。

気がついた時には、俺は二人の方へ歩を進めていた。


***


「先いくか?」
「いや…」
「んじゃ先もらうよい」

両手でナマエの太ももを抱えたマルコが、自身のものを彼女の中心に充てがう。
ずぶずぶと侵入していくと、ナマエがはあぁ、と深く息を吐いた。
ナマエの上半身をあぐらをかいた脚の上に乗せると、黒い瞳が俺を見上げる。
彼女の頭に、服の中で窮屈そうに膨れ上がった俺自身が当たっている。それに気づいたナマエは、俺の顔をじっと見つめながら後頭部をぐりぐりと押し付けてきた。
情けないことに、そんなことをされて俺のソコは一層硬度を増した。なんともいえない昂りに、眉根を寄せる。
そんな俺たちの様子にマルコは一瞬フッと笑みを浮かべると、ナマエへ腰を打ち付け始めた。
それに合わせて、俺は目の前の豊かに膨らんだ両胸に手を伸ばし、ぷくりと尖った頂をくにくにと弄ってやる。

「あっ、あ…!ま、まって…んっ、はぁっ…!」
「やっぱりいつもより良さそうじゃねぇか。エースに触られんのがそんなに好きなのかよい」

妬けるねぇと言いながら、ナマエと繋がっている場所に手を添えるマルコ。前戯でさんざん弄られた秘豆を再び擽られ、ナマエはとうとう喉を反らせて快感に身悶えしだした。

「だ、めぇ…!声、おさえれな…ああぁっ!!」
「っ、ナマエ、締めすぎだよいッ…。それと、お前の声も聞きてぇが…他の奴らにもバレると面倒だからなァ…っ」

マルコは一旦自分のモノを抜き出すと、ナマエの体を四つん這いにし、後ろから再び突き入れた。
なるほど、そういうことか。
俺はズボンと下着を脱ぎ、熱く勃ち上がった自身をナマエの前に差し出した。
ナマエは迷いなくそれを咥えると、先端をちろちろ舐めたり、奥まで口に含んだり。
直接的な刺激と、あまりに卑猥なその光景に、すぐにでもイッてしまいそうになるのを必死に堪える。
顔の横に垂れたナマエの髪を耳にかけてやり、そのまま頭を優しく撫でる。それから再び胸の頂を弄ってやれば、ナマエは俺のモノを咥えたままくぐもった声を上げた。

今まで、それなりに経験は積んできたつもりだった。
でも今の自分は、まるで初めての少年のように激しく興奮し、余裕なんて一切ない。
再びマルコに秘豆を弄られ悶える彼女の表情に、どうしようもなく欲情する。
こんなに気持ちのいい行為は、初めてだ。

「んうぅ…!ンンン…っ!!」
「っ、ナマエ…!」

思わず名前を呟くと、ナマエは俺を見上げ、必死に口と舌を動かした。
あまりの気持ち良さに、情けない声が小さく漏れる。限界が近い。
マルコの方もそろそろのようで、腰のスピードが速くなってきた。
ナマエは、さっきから体をビクビクさせ、何度も達しているようだった。

「ナマエ、もう…っ!!」

深く奥まで打ち付けたのち、ずるりと自身を引き抜いたマルコは、そのままナマエの太ももへ欲を放った。
マルコから解き放たれたナマエは、俺のモノの先端をじゅるじゅると吸いながら手で扱きだし、その刺激にあっけなく達した俺は、そのままナマエの口内へ己の欲を放出した。

「はぁッ……わ、悪い…大丈夫か…?」
「ん、」

息を整えつつ、彼女の口を汚してしまったことを詫びると、あろうことか、ナマエはコクンと喉を鳴らして俺の放ったものを飲み込んでいた。
その姿に、達したばかりだというのに、再び下腹部に熱が集まっていくのを感じる。
早くも硬度を取り戻しつつある俺のモノに気づいたマルコが、ニヤリとしてナマエの後ろから退いた。

「やっぱいいねぇ、若いってのは。ナマエ、まだイケんだろい?」
「ん…へーき」

くるりと仰向けになると、ナマエはおいで、と言わんばかりに俺に両手を差し出した。


俺は、とんでもない泥沼に足を踏み入れてしまったことに、今さら気づいたのだった。



inspired by Telecastic fake show


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