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「英二。みょうじさん迎えに来てるみたいだけど」
同じクラス同じ部活である菊丸英二に
木陰でひょっこりと待つ
彼女を指さし言う。
あちゃーと言わんばかりに英二は両手を口の前に持っていった。
「なまえ!
来るの早すぎるにゃ〜」
だっしゅだっしゅ〜!!
そう言い僕を置いて彼女の元へ向かう彼の背中を見送る。
英二とみょうじさんが付き合いだしたのは
ホント、ここ最近。
僕がみょうじさんのこと好きになったのは
もっとずっと前。
見てるだけでよかったんだ。
英二の恋人になるなんて、
思ってもみなかったから。
僕の方が英二よりも好きな自信は、ある
事実さっき英二より先に彼女を見つけた
どんなに言い訳並べたって
伝えられるはずないんだけどね、
こんな気持ち
僕しか知らなくていい
(本当は好きって言いたいんだよ)