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「むう……わかあ……」
「…ん?」
すぐ近くでする誰かの声に目を覚まされる。
サイドボードの小さな灯りが、自分の腹の前に組まれた誰かの足をうすあかく照らし出していた。
…なんだこいつは、いつ布団に入ってきたのだろうか。
まあよくあることだから無視――――したいのだが、今日はやけに密着していてまともに寝返りも打てない。
起こすのもしのびない(と、思ってしまうのが僕の悪いところだ)ので、とりあえず背中から腹に巻きついている四肢の腕だけでもとゆっくり剥がそうとこころみる。
……すごい力だな、こいつ…。
「んぬ…はなさぬか…た、こ…」
「なんだ、起きてるのか…?」
「ぐうすぴー」
「……。」
全く、迷惑なやつだ。
がっちりしがみつかれた腕も足も取れないししかたないからそのまま寝ることにした。
…明日は全身痛と寝不足確定だな…。
「わか……」
「うるさい!」
なんて寝ている奴に言っても意味はないのだが。
「ふあ、んー……、おた、じょ…び…」
「ん!?」
「…お…め…」
「……」どきどき
「…………………むにゃ」
「……最後まで言わないか、馬鹿者っ!!!!!」











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