「地下鉄ってつまんないよね」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「真っ暗だし外なんも見えないし」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「小さいとき無駄に通り過ぎる灯りの数かぞえたりとかして酔わなかった?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ねぇ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・ちょっと平助聞い、」
「・・・ほっ!おぉおおやばいやばい新記録行くんじゃねこれ、」
「聞けよ」
「あッ!!?ちょ、ぉおまっ!!」
「ごめん手がスベッタ」
「どう滑ればアプリしてる人のホームボタン押すのかな!!?」
「あのね?僕のiPhoneはもうずいぶん前に力尽きてるんだよ?」
「知るかよ!!それとこれになんの繋がりがあんだよ!!!返せ俺の新記録!」
「五月蝿い」
「ほらはじめくんもご立腹だよ?どーすんの平助」
「あたかも俺が悪いみたいな言い方すんのやめてくんね?え?俺悪くなくね?むしろ被害者じゃね?」
「俺は何故貴重な休日までをお前等と過ごさなきゃならないのかが不思議でたまらん」
「やっだ素直じゃないなぁ嬉しいくせにぃ」
「やめろ総司顔見ろ顔。はじめくんの顔やばい」
「せめて目的を知る権利ぐらいはあると思うのだが」
「なんだよ総司言ってなかったのかよ」
「え、だってホラー映画見るって言ったらこの子絶対来ないじゃない」
「・・・ん?」
「え?」
「え?まてまてまてそれは俺も聞いてない」
「は?僕言ったじゃん映画のチケット三枚あるって」
「いやそりゃ確かに聞いたけどホラーなんて聞いてない」
「あれぇ?そうだっけ。まぁいいじゃんここまで来たんだし見てこ見てこ」
「いやいやいやいや今の時期映画って言ったら某ネズミ会社の姉妹の話の、」
「あ、やばい平助はじめくん捕まえて逃げるよあいつ」
「俺は!!帰る!!!!」
「だぁめだめほらほらどうどう・・・」









ガタンゴトン
( ゆらりゆられて )



『この先揺れますので、お立ちのお客様はーーー・・・』

「いった!!!?踏んだ!?今思いっきり踵で踏んだよね!?」
「不可抗力だ」
「絶対わざとでしょ!?」

「どさくさに紛れて俺に寄り掛かるのやめてくんない!!!!?ねぇ!!?潰れる!!!」




お久しぶりですね。



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