ガラガラッ 「はいはじめ君おはよ−。起きて−。朝ですよ−。起きてくださ−い。はじめく−ん」 「…………………、……」 「あはは。寝癖ついてるよか−わい」 「…………そう、じ…か…」 「ちょっとちょっと寝ないでよ」 「…………………………まだ4時半ではないか」 「そうだね4時半だね。お外が明るくなってきたよ」 「………………第一なんで窓から普通に、入ってくるんだ」 「なんでって、玄関から入ったらお家の人に迷惑じゃない」 「俺に対する迷惑も是非とも考えて欲しいものだが」 「とかなんとか言いながらいつも鍵開けたまんまにしてくれるはじめ君が好きだよ」 「…………」 「ふふふっ」 「…また寝れないのか」 「ううん。今日はちょっと、目覚めちゃって」 「…………。熱気が入る。早くしろ」 「えへへっ」 「はじめ君のにお−いっ」 「冷房寒くないか?」 「大丈夫だよ。はじめ君の温もりであったかい」 「……そうか」 「ねぇねぇはじめ君」 「ん?」 「ぎゅってして」 「しているが」 「もっと強く」 「…こうか?」 「もっと、もっと強く。僕を離さないで」 「……………」 「傍にいて、僕を、見捨てないで……」 「…総司」 「なに…んっ」 ちゅっ 「……傍にいる。ずっとこうしてるから、早く寝ろ」 「……っ。うん、うん。はじめ君」 「なんだ」 「大好き」 「……知っている」 「ふふっおやすみ」 「あぁ、おやすみ」 優しい温もり (君に棄てられる夢を見た) (苦しくて、苦しくて不安になって、君に会いに行った) (いつも開いてる窓が閉まってたらどうしようとか) (怒られて拒否られたらどうしようとか) (柄にもなく考えたけど) (君はいつもの君で) (何も聞かずに抱き締めてくれたんだ) そりゃ悪夢だ。うん。 これ最初冬設定だったんですよね。 あれ、今暑い。夏だな、暑い。 となりまして急遽変更。 まぁ当たり前か。 |