「…花粉なう」

「花粉症でしょ。花粉になってどうすんの。国民の30%ぐらいの敵だよ君」

「そんないるのか」

「知らない」

「おい」

「なに。花粉て。粉の分際でなにしてくれて──…へっ…ぶぇっくしょんッ!!!」

「馬鹿にするからだな」

「汚いからこっち向かないでよ」

「俺はけして汚くない。はず。つかなんで2人とも平気なんだよッ!」

「残りの70%の人間だからだ」

「こんちくしょう」

「泣くな平助」

「泣きたくてないてる訳じゃないんだなこれが」

「じゃぁなに」

「俺の心のなみd「そういえば今日セーフティー教室あるんだってね」

「自転車のマナーが変わったからな」

「遮るんじゃねぇッ!聞けッ!俺の話を聞けッ」

「泣きながら言わなくても」

「だからっ、泣きたくて泣い──ふぇっ」

「だめだこりゃ」

「完璧侵されてるな」

「──ぶぇっくしょいッ!!!」

「あ−あ−目からも鼻からも心の涙駄々漏れだよ平助」

「うわぁあああぁあん」

「あ、本気で泣いた」

「箱ティッシュ持ってるなら使えばいいだろう…ほら、鼻をかめ」

「…てゆか僕は箱ティッシュ片手に持参して登校するヤツ初めて見たよ」




花粉症(は案外辛い、らしい)



(ち−ん)
(ほらもっと)
(親子かッ)






花粉よりほこりの方が強敵です。うぇっ



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