はじめに

わたしです。
顔はふつう、性格はさいあく(自虐ではなく)。身長は150cm弱というミニマムなわたしです。
ミニマムに相応しき狭い器。さみしがりでせつながりで、嫉妬しいなわたしです。
下手な詩を書きます。下手な小説も書きます。才能?無いです。読むという趣味から高じた自己満足。(下手の横好きとはよく言ったもので)
歌うこともだいすき。ことばがあれば故にそれを愛する。わたしです。
つめたくていじわるな、やさしさを夢見るわたしです。
これはこわれたわたしのことば。
否、これは欠陥品なわたしのことば。
深刻な問題は既に起き終わっているわたしのことばです。
並べ立てた様々なわたしの一面は、成程どれも深刻な(残念な?)問題と言って間違いが無いと言えます。
しかしてそれも、結果に過ぎないということ。
並の顔も性格の歪みもミニマムも、関係などありはしなかったのです。
さみしがりもせつながりも嫉妬しいさえ、既に起き終わった〈深刻な問題〉の前には意味の剥奪を免れず。
下手の横好きはご勝手にどうぞな案件でしかなく。
つめたくていじわるという本質さえ「当然」の一言の下に一蹴されるべきであると。
理解するにはその、起き終わった〈深刻な問題〉について語らねばなりますまい。
わたしに起きた最初の悲劇。
それは生まれたことを措いて他に無く。
こんな風に成るとは知らずに。
こう成ることを避ける術も無いままに。
ちょっとした手違い、何かの間違いの下に生まれ落ちてしまったこと。
それ以上の悲劇などありましょうか。
無論こうして現在に至るまでを生き延びたことに後悔は無く、今は幸せに生きているわたしです。
故にわたしは紡ぐのです。
わたしに見えるモノを、聴こえるモノを、この手に心に届き感じるモノをことばにし続けるのです。
わたしに起きた〈深刻な問題〉。それを大前提としてこれから紡いでゆくわたしのことばを、それごと貴方がわたしを愛すると云うならば。
わたしは明日もこうして、生き続けてゆくのでしょうね。

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