プリザーブドフラワーの詩
あなたがくれた“永遠”という言葉。
嬉しかった、そうであればと願った。
けれど何処か違う気がしたの。
あのね、お願いがあるんだよ。
私たちの繋がりを、既存の言葉に当て嵌めたりしないで。吹けば飛ぶ様なことばの罠に惑わされたりしないで。
あなたがくれたプリザーブドフラワーは永遠のかたちに少し似ている。
あなたがくれたプリザーブドフラワーは、きっとあなたの望む永遠に近いいろをしている。
それがほんの少しだけさみしかった。
私なら、ふたりに望む未来を出来合いの永遠という言葉でなくあなたの名前で象った。
だからあなたのくれたその花に、だいすきなあなたの名前を付けた。
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