CLAP THANKS
れんあいゆうぎ02
「…つまり。2週間一緒に住んでどちらが先に相手をその気にさせるか競い合うってこと?」
「おう!先生がオレを好きになればオレの勝ち。で、オレが先生を好きになっちまったらオレの負け。簡単だろ?」
確かにオレはコイツを意外性NO.1のドタバタ忍者≠チて名付けたよ?だけどさ。何もこんなところにまでその力を発揮しなくてもいいんじゃない?
「簡単だろ?って、オマエねぇ。そんなことして何の意味があるの。だいたい男とするもんなの?コレ。」
カカシはため息を吐く事しかできない。
「意味?あるってばよ!木の葉一の業師に勝ったらオレが新・木の葉一の業師だってば!」
…あぁ。業師ってそっちの業師だったのね。誇れるようなものでもなんでもないそんな浮き名、いくらでもくれてやるんだけど。
「それに男同士でも問題ないってばよ!好きって言わせれば良いだけで別に付き合わなきゃいけないって事はねぇんだから。」
相手に好意をもたせたからといって責任とって付き合わなきゃいけないわけではないらしい。まぁ、そりゃそうかもしれないけど。
「…ナルト。そんな事しなくても木の葉一の業師、オマエにあげるから。」
だからこんな勝負、やめようよ。
こんな事でも一番になりたがるナルト。負けん気が強いのは良いことだと思うが、いくらなんでもこんな勝負できるわけがない。
「はっ!さてはカカシ先生、オレに負けんのが怖いんだろ!自信ねぇんだってば?」
ナルトは意地の悪い笑みを浮かべて煽るような言葉を吐く。
「ハイハイ。もうそういう事でいいから。」
最初は適当に受け流していたカカシだったが、次々と吐かれるナルトの言いぐさにだんだん腹がたってきて、いつの間にかオレが勝つに決まってんでしょ!と、勝負を受けてしまっていた。
「よーし!じゃあカカシ先生んち行くってばよ!」
「え、オレの家なの!?」
「だってオレんちだと狭ぇもん。」
「あぁ、まぁ、そうだね。」
かくして、"木の葉一の業師"をかけた戦いの火蓋がきって落とされたのであった。