「佐藤くん」

「なんだ、相馬」

「この飴、ね」

惚れ薬、なんだよ。

そう言ったら、佐藤くんは鼻で笑った。

「どうみてもただの飴だろ」

「へぇ、まぁ信じないならいいけどー。じゃあ佐藤くんがもし、惚れ薬を持ってたら?」

佐藤くんの答えなんか、わかってる。

ずっと見てたもん。

佐藤くんの視線が向いてた先なんて、



「俺、轟さんになりたい」

「は?何の話…」

「轟さんになれば、佐藤くんは俺を見てくれるもん。惚れ薬だって、轟さんにあげたいでしょ?」

佐藤くんはいつでも、ずっと轟さんを見てた。

轟さんより俺の方が、ずっとずっと、佐藤くんをすきなのに。

すきですきで、心臓がおかしくなるくらい、だいすきなのに。



「…相馬、それ寄越せ」

「え?」

「惚れ薬。俺に寄越せ」

差し出される大きな手に惚れ薬…もとい、佐藤くんの言う通りただの飴を乗せる。

佐藤くんは包み紙を開けると、そのまま口のなかに入れてしまった。

甘いもの、あんまりすきじゃないって言ってたのに。



「相馬」

「なに…っん、」

至近距離に、だいすきな人の顔があった。

重ねられた唇から、ひどく甘いものが入ってきた。

それはさっき、俺があげた飴。



「相馬、」

唇が、顔が、はなれていく。

呼ばれた名前に、舌で飴を転がしながら顔をあげる。

俺の顔もたぶん赤いだろうけど、佐藤くんの顔も赤かった。

「…効いたか?惚れ薬」

「……ただの飴だよ、そんなの…」

効くわけ、ない。

だって、もう、

「…とっくに惚れてるから」

抱きついた彼からは、仄かに今舐めてる飴の香りがした。



惚れ薬
(お前は気付いてないかもな)(ずっと前からお前だけ見てたことなんて)


゚*'。+*'。+*'。+*'。+*'。+*'。+
ここから先は、の梓様より相互記念小説です\(^p^)/
佐藤くんのこと好き過ぎる相馬って可愛いです^p^
八千代さんが好きなんだとか勘違いしてると尚良し(笑
とにかく相馬が可愛ければ僕は満足です/(^p^)\こんな素敵な頂き物……感激です!
ありがとうございます!


相馬……じゃなくて(笑
相互ありがとうございました(*´д`*)


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