a talk in bed
「あ、ぁっ……も、やだ……っ」
薄暗い部屋。
そこは家具屋でよく見るようなテーブルや棚が置いてあるような極々普通の部屋だった。
ただ1つ違うと言えるのは、今その部屋で普段は聞こえないような声がしていること。
「……っあ、ぁあ……ふっ、ん」
テーブルの隣にあるベッドに横たわる相馬の手首はご丁寧にも赤いネクタイで縛られていた。
数時間前、バイト終わりに佐藤に連れられて彼の部屋に来た。
するといきなり些細なことで喧嘩をしてしまった。
気まずくなったと思ったら佐藤は何を思ったか、相馬の手首を近くに放り出されていたネクタイで縛り、おまけに何処に隠してあったのかローターを相馬の秘部に埋め込んだまま何処かに行ってしまった。
簡単に言うと、相馬は今危機的状況にいた。
「……っ、んぁ」
手首の拘束を取ろうとしてもきつく結ばれたそれには意味をなさなかった。
その間にも弱のままずっと刺激されている秘部には相馬自身の先走りが溢れていて、淡い痺れに身体が疼き始めていた。
「ん、さとー……く……」
ぽつりと佐藤の名を呼ぶ。
しかしそんなか細い言葉は、彼に届くことはなくて。
「っ、さとーく……ん……!」
そんなことは頭ではわかっているはずなのに身体の痺れには耐えられず、必死に自分をこんな状態にした彼の名を呼び続けた。
すると、
「う、ぁっ……あぁああっ!」
重心を少し前にずらした途端、ずっと弱い動きを続けていたローターが相馬の一番弱い部分に当たる。
その瞬間、弓なりになって勢いよく欲を吐き出した。
「……ふ、ぁ……あ……」
脱力感から浅い息を繰り返していたら、廊下から聞こえる足音。
まさかと考えるのが先か、重い頭をそちらへ向ければ、ゆっくりとドアが開く。
「……随分、楽しそうだな? 相馬」
入って来たのは、相馬が求めていた佐藤本人で。
相馬の顔が若干和らいだのも束の間、それはこの空間がまだ続くことを表していた。
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中途半端に続きます
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