嘘吐きハニー


「なぁ、折原」


黒いソファーにふんぞり返り、脚を組んだ状態で口を開いた青年――九十九屋。
だがそんなことどうでもいいと言うような態度で臨也はパソコン画面を見つめ続けた。


「お前さぁ……いい加減にしないか」


何がだ。
臨也は例のチャットにログインすると同時に放たれたその言葉に、苛立ちを覚えた。
先程からまるで自分の家のようにソファーにいる九十九屋は、相変わらずニヒルな笑みを浮かべていて。


「なぁ、折原」

「1回呼べばわかる」

「さっき返事しなかった癖に」


くつり、と笑うその男はかけている眼鏡のフレームを抑えて直した。
カチャ、と音をたてて整った九十九屋の眼鏡が反射で光る。


「取り敢えず、お前は俺のものってことで」

「何を……」


画面から九十九屋に視線を変えようと顔を上げれば、丁度臨也の横にくるように男は立っていた。
思わず身動きが取れなくなった臨也をいいことに、未だに笑みを絶さない九十九屋は臨也の白い頬を手で包み込んだ。


「離せ」

「嫌だ」


鋭い目付きで相手を睨むがそう効果はなかったようで。
嫌な笑みを浮かべた九十九屋は、そのまま臨也の薄い唇に自らのを押し付けた。


「好きだよ」

「きもい」


唇を離せば、返ってくるのは罵倒だけで。
でもそれは九十九屋にとって臨也の愛情表現以外の何物でもなかった。


「かーわいー」

「失せろ変態」



九十九屋さんが入室されました
(仕事の邪魔だ、帰れ)
(嫌だー)




ポジティブにクズ。のユウキ様よりリクエスト……まではいかないのかな?
書いて欲しいとの要望があったので書いてみました、九十臨です(笑
だが九十九屋さんのキャラを完璧に把握していないからかよくわからない文章に^P^
しかも短いって言うね。
何がしたかったんだ、僕……。
格好良い九十九屋さんが書きたいです(切実

ユウキ様、ありがとうございました!


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