love so sweet



重たい瞼を開ければ、既に空には太陽が昇ってカーテンを明るく照らしていた。
ごし、と目を擦って視線を隣へと移す。
しかし昨夜まで自分を抱いていたはずの彼はいなく、シーツを手で擦ってもただ冷たいだけだった。


「相馬」


ふと声がしてそちらへ首だけを向けると、そこには頭に浮かんでいた相手がいて。


「起きたのか」

「さとーくん」


上半身を起こした俺の隣に座り、ゆっくりとした動きで頭を撫でてくれる。
それが俺はとても好きで、自分から撫で易いように頭を寄せた。


「さとーくん」

「どうした?」


目一杯甘えた声で佐藤くんを呼ぶ。
そうすれば彼もまたそれに応えるように優しい視線を向けてくれる。


「佐藤くんの幸せって、何?」


唐突だった。
自分でもなんでそんなこと訊いたのか、よくわからない。
ふと漏れた言葉だった。


「俺の幸せ……?」

「うん。俺はこうして佐藤くんに頭撫でてもらって、抱き締めてもらって。そんな時間が幸せなんだ」


佐藤くんは?

自分でもわかる程に目を細めて、可愛らしく首を傾げてみせる。
佐藤くんは一瞬考えるような素振りを見せるとそのまま俺の腰に手を回す。
すぐに抱き締める力が強くなる。


「……?」

「俺は、お前が幸せならそれでいい」


また優しく頭を撫でられて、額に軽く口付けられた。
なんだかくすぐったくって。でもそれが心地いい。


「それは俺が幸せだと佐藤くんも幸せってこと?」

「まぁ、そうなるかな」


少し照れたように顔を背けられた。
そんな彼を見ていたら、いいこと思い付いちゃった。
彼の服の袖をくいっと引っ張った。


「じゃあさ、佐藤くんは俺を幸せにしてよ」


言った途端に佐藤くんは目を丸くさせてこちらを見つめてきた。
そして苦笑しながら少し呆れたように返す佐藤くんに絶やさず笑顔を向ける。
そうすれば彼も堪忍したのか、頭を撫でていた手が腰へと移動する。

ふと視線を上げれば自然と相手と目が合った。


「博臣」

「……潤、くん」


ふたりきりの時にしか呼ばない下の名前を呼び合う。
そしてゆっくりと唇を相手に近付けた。



愛してる、なんて言い飽きた
(行動だけで伝えよう)


タイトル訳:とても甘い愛


*'。+*'。+*'。+*'。+*'。+*'。+
修羅櫻様リク、「とにかく幸せな佐相」でした!
すみません裏入りませんでしたああああああああああ(´;ω;`)
そして短いェ……。

いや、入れたかったのは山々なんですがね。
なんか、こう、そう言う雰囲気じゃないと言うかごめんなさい僕の文力の所為ですすみませんでした。
続き書きたいなぁ。今度こそ裏入るように。

こんなのでよければお納め下さい!
リテイク受け付けますですよ!

最近スランプ。いやいつでもスランプか。


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