メモ帳 | ナノ


【あ】


ああ、気味が悪い。君が悪い。
赤い砂の海を泳ぐ
貴方好みに操って頂戴。右へ?左へ?
あなたの愛した星を砕くわ
あなたの瞳を喰らいたい
あの柔らかな色彩、貫く声。
ありふれた君の名前、その響きだけで。
あんなにも眩しいさようならは、
色は匂えど、花は散る散る、冬の来る。
浮かんで鎮めて羽化して沈んで。変わらない、なにも、代わらない。
歌え叫べ崇め讃えよ。捧げまするは身ひとつなれど。
疎ましいってことさ。端的に云うと愛せそうにないってことさ。
裏切りの代償、偽りの微笑。
永遠なんて簡単に誓ってしまえるの。
笑顔だけなら愛せたのかも
エデンの涯て
己の記憶を頼りに辿る頬は滑らかで、。(ひどく吐き気がした)


【か】


輝く心、煌めく魂。
駆け抜けて恒久
仮定された過程になど意味はないよ。どこに於いても。
糧がない盾がない果てだけは、ある。
考えてみればそりゃもう愉快、あなたと手を取り無理心中。
切って貼って斬って這って
君の首をおくれ、銀の皿に飾るから
君の心が宇宙を抱く、巡る海で会えたなら
今日の夢は虹色の、薔薇の香りの
煌めく世界の眩き花よ
ぎりぎりと酩酊、君のてのひらにて絶息。
今朝はあんまり星が奇麗でしたので
ここにいて、声を聞かせて。君が好きだ、ただそれだけでいい。なにもいらないから。
この眼を見よ、闇を呼ぶ声を畏れよ


【さ】


最愛の君は鏡あわせの向こう側
叫べよ雌犬、喚けよ雌猫
さて、悪習慣例に倣いまして、一言から始めさせて戴きます。
死に際の藍
情状酌量、恩赦を請います。私は無様な犬畜生。
透き通ったきみの眼球、うつくしい水晶体
誓と詩。
そして凍えの庭は軽やかに死んで
そして夜闇に隠れたら
それにしたって神さま、あなたは莫迦だ!


【た】


黙って騙して。鮮やかに欺いて。
躊躇い傷は女の恥。
通じ合う僕達は繋ぐ手と手で紡ぐ世界を
拙いこの腕でも届くかしら。
剣の円舞、奏でよ銀と紅。
時よ止まれ、涙よ流れるな。
閉じ込めまして鏡像世界、偽物ばかりが乱反射。
隣りあう僕らはそれでも、なにひとつ。
飛び散れ青春!
とりあえず息を止めてみます。


【な】


なにもなくていい。特別ななにかなんていらない。
生温い死よ、来たれ。


【は】


灰と息吹とシュルレアリスム
肺を満たした水銀。震えるこの指の朧気な約束。
莫迦な鋏は使えません。
白痴の賢者は嗤わない。
発狂デマゴギー
花弁は満ちるもの、恋は融けるもの、涙は墜ちるもの。
針は落ちない、砂は溜まるけれど。
針は戻らない、音楽は鳴らない。
退いて曳かれて惹き殺された?
光纏うきみが好きだ。輝ける星のような。
密やかに死滅。蔓延らないよい子は駆逐してあげる。
響く落下音。花を紡げ糸を切れ。
臥した指の無力なこと、
触れ合わない指先、ぶれていく残像。
僕らを隔てる平行線。あるいは変更線。
星よりも輝かしい栄光を、宝石よりも麗しい永遠を。


【ま】


毎日綺麗に「    」の練習
真っ赤な瞳がこちらを睨んでいる。誰だお前。俺か。
廻らない頭で必死に考えるよ、必至と考えるよ。
耳元で囁いて、ぜんぶほんとうにして
巡り巡って、めくるめく夢の王国!
巡る朝陽、閉ざされた月。
もう二度と逃がしてやれない。
靄々と曖昧、視界は憤懣、意識は明瞭


【や】


優しい世界の音楽は絶えず響いて。
夕霞、月のうた。
悠久の霧纏う君、透ける肌の色
夢色虹色少女の微笑
夜はお喋りに


【ら】


落涙の湖畔に沈む、懐古の朝に溺れて。
凌駕する指先の熱
理論武装で気丈に口論。
狼藉諸君に色事可憐、微々たる鬼才に栄誉あれ!『栄誉アレ!』


【わ】


わが永遠の君よ、悠久よ。





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -