生きてる





私は生きている

たくさんの仲間と共に
私は仲間にうでを貸し、足を貸し、
時には頭も貸す
それが私の仕事だ

だが強い者は、
それだけでは物足りず
私の仲間を次から次へと連れて行く

何百年と時間をかけ、
根付いたその場所から…

新しい命が芽生えるであろう
その腕が、
親しい仲間に休息を与えるであろう
その足が、
強い者により切り落される

私の目の前で悲痛に苦しみ、
倒れていく仲間たち

見ている事しか出来ない私は、
自分が情けなく、悔しい

私はまだ生きている

変わり行く風景の中、
生きている事を主張しながら

私たちは生きている

強い者と同じ感覚を持つ
生き物だと主張しながら

私たちを無視しないで欲しい
同じ星に生きている者として

私たちは、生きているのだから









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