枝葉を冠した処女のよう | ナノ
枝葉を冠した処女のよう
花の罪は誰が告げるの
ブーケが似合う頃になったらね
背伸びして贈ります
愚かに求めて何がしたいの
教科書なぞって大人になるだけ
片手の指では到底足りない
3に降伏せよ
青いナイフで刺すんだろ
煙草の灰は落ちた、それなのに僕らはまだ服を着ている
可笑しな廻り合わせもあるもので
「彼/彼女はいい人です」
あの人の朝を知らないくせに
泣くのはどうせ君なのに
蜂蜜が好きだなんていかにもじゃない?
バニラの香水をつけてきて
古書と鹿の角、深い森
ロマンチスト死す
囚われていたのはぼくだった
どう足掻いても恋しくなるらしい
画家とピエロ
オペラは二度と星を見ない
僕の部屋には空の金魚鉢がある
ねえそこに幽霊がいる
はかる物差しが分からない
おまえの指を舐めるから灯りを消せよ
錆びた昔話の呪い
天文学者はこう記すそうだよ
改造プログラム/インストールしますか?






あの思慕は宙吊り
だから怖がってはいけない
いずれ終わりの訪れるもの
お行儀よくセックスをしよう
秘密と名のつく嘘をあげる
恋と呼びたいのならお好きに
その時は歌をきかせて
嗚呼あれは腹でうごめく邪まなぼく
きっと正しくはない愛し方
おまえの云う地獄には花が咲くらしい
ドレスなんて捨ててしまえ
甘いキスをして卑怯だね
△形の裏切り
棺桶はいらない
贋作ならば殺せよ
忘れえぬ幸福の名残に泣くの
花緑の惑星を模している
羽持つ子らよ
川底に沈めた何か
鷲の飛ぶ空にいるのですか
さてここにはペンと紙がある
君が知るよりずっと思いがけなく訪れるものだ
RPGの末路
輪っかの外側で待ってるんでしょ
千の痛み、若しくは万の哀しみ
遠からぬ訣別
だってもう恐れない
じゃあハグでもすれば
安い女だねと目も合わせずに言い捨てて最後
幸福といわれるものはいつだって君が運んでくる
愛とかいう面倒事
今ならそのすべてを理解できるね
もしも永遠を許されるならば
あつらえた不幸せと生きている
うなじが眩しいからこっちへおいで
憂鬱ごっこ
どうか暁には東の浜辺で眠らせておくれ






大人と子供の和平条約
1.強がって大人の真似をしないこと
2.不当な子供扱いはしないこと
3.身長差を利用して良からぬ企てをしないこと
4.お互いの話を最後まで聞くこと

20150730