臨也がシャツをインする理由 | ナノ

臨也がシャツをインする理由


最近は新宿での仕事続きで、久々に池袋に来たら、高校時代の同窓生である門田京平―通称・ドタチンに会った。


「そういえば…臨也」

「何かな?ドタチン」

「お前、何でシャツの裾しまってんだ?」

「ああ、コレ?コレはねえ…話すと長くなるんだけどさ…」



――…


俺が高校卒業して、シズちゃんに俺の罪を擦り付けて、新宿に移った後のことなんだけど…


「いーざーやーくーん…」

「げ、シズちゃん…」

「池袋に来るなって言ってんのに、いつになったら分かるんだあ?臨也くんよお!」

「さあ?いつだろう、ね!」


いつも通り静雄の隙をついて、臨也は逃げる。


「逃がすか!」


静雄は近くにあった標識を抜いて、臨也を追い掛ける。

静雄が、持っている標識を振り回すと、標識が臨也のVネックの裾に引っ掛かり捲り上がる。


「うわっ!」


静雄は、胸まで露になった臨也の肌をまじまじと見つめる。


「ちょっと、何するのさ」

「おい…なんでここ尖ってんだあ?」


ここと言って静雄が指差したのは、臨也の乳首。


「何バカなこと言ってんの、シズちゃん?別に尖ってないし…それより早く標識下ろして」


ちゅ…

突然静雄の顔が近づいて来たと思ったら、静雄の唇が剥き出しになった臨也の乳首に吸い付いた。


「え?ちょ…!何す…あっ…!」


「や…やめっ…っあ」


「シズ、ちゃ…んの、変態…っ」


――…


「…っていうことがあっt」

「全部ノミ蟲の妄想だ」





END.



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