▼ 01-04

01
A「時にBくん」
B「何だよAくん」
A「アナルって形容詞って知ってたかい」
B「は? 何の話? というか何だよ急に」
A「いや、英単語帳に載ってたんだ」
B「どんな単語帳だよ」
A「ちなみに名詞形はアヌス」
B「ああ、そういや聞いたことあるな」
A「つまりアナルセックスとかアナルパールとかは正しい使い方だけどBくんのアナルを舐めたいってのは間違った使い方ってことだね。正確にはBくんのアヌスを舐めたいと言うべきだ」
B「そうだな。その例文はどうかと思うけどな」
A「でもアヌスと言うよりアナルと言う方がエロさが増すような気がするんだがどう思う?」
B「そうか? まあ言わないしどうでもいいけど」
A「なぜ。言おうよ」
B「逆になぜ。日常会話に出てこねーだろその単語」
A「そうかな。Bくんの口からアナルぺろぺろしてとかいう卑猥なおねだりが飛び出したらそれだけで僕は天国に行けそうな気がするんだがな」
B「一生言わねーよそんな言葉」
A「そうか、残念だな。どちらにせよ僕は今日からアナルという言葉をあえて名詞形として使っていこうと思う」
B「好きにしろよ」
A「分かった、好きにさせてもらおう。ところでBくん」
B「何だよAくん」
A「Bくんのアナルを舐めたい」
B「は?」
A「聞こえなかったのか? 僕は! Bくんのアナルを! 舐めたい!」
B「いやでかい声出さなくても聞こえてるから。というかここ教室だぞ」
A「そうだな。皆見てるな」
B「何でちょっと息荒げてんだよ。見られて興奮してんのか。変態かお前」
A「いやBくんのアナルを舐めたいだけの一般人だ」
B「つまり変態なんだな」


02
A「時にBくん」
B「何だよAくん」
A「僕はいつBくんのアナルを舐めさせてもらえるんだろうか。今夜Bくんの部屋に行けばいいのかな」
B「舐めさせてもらえねーよ」
A「えっなぜ?」
B「逆になぜ舐めさせてもらえると思うのか」
A「だって好きにしろよって言ってくれたじゃないか」
B「それは言葉のチョイスの話だっただろうが。俺は俺の体を好きにしろよと言った覚えはないぞ」
A「な……!? Bくんの体を好きにしてもいいのか……!?」
B「だから駄目だって言ってんだろ。Aくんの耳は飾りなのか」
A「いやきちんと機能している。Bくんの声を聞くために」
B「うーん、そういうことを真顔で言われるとちょっと気持ち悪いな」
A「より正確に言うならばアナルぺろぺろしてというBくんの卑猥なおねだりをいつか聞くために」
B「予想以上に気持ち悪かった。つうか一生言わねーってば」
A「そうか、残念だな……」
B「おい、そんなしょんぼりすんなよ」
A「……」
B「だからそんな雨の日に捨てられた子犬のような目はやめろ」
A「Bくんがアナルを舐めさせてくれるなら……」
B「一生しょんぼりしてろ」


03
A「時にBくん」
B「何だよAくん」
A「アナルを舐められる快感を知っているかい」
B「むしろAくんは知ってるのか?」
A「いや知らないが、聞くところによるとアナルを舐められるととても気持ちいいらしい」
B「誰に聞いたんだよそんなこと」
A「同室者のCくんだ」
B「ああ、隣のクラスのかわいい子か」
A「僕はBくんの方がかわいいと思うが」
B「いやそれはない。Aくんは耳だけじゃなくて目も飾りなんだな」
A「いや、目もきちんと機能している。Bくんを見るために」
B「うーん、やっぱり気持ち悪いな」
A「より正確に言うならば自らの尻肉を広げアナルを僕に見せつけながらみだらに誘うBくんの卑猥なおねだりをいつか見るために」
B「一生しねーよそんなこと」
A「なぜ。しようよ」
B「逆になぜ俺がそんなことをすると思うのか」
A「僕にアナルを舐めさせるため?」
B「……」
A「どうしたんだいBくん。なぜ遠い目をして黙りこむんだい」
B「いや、何で俺はAくんと友達になったんだろうと思って」
A「運命かな……」
B「重症だな、Aくん」


04
A「時にBくん」
B「何だよAくん」
A「なぜBくんはそんなにアナルを舐められることを拒むんだい」
B「じゃあ聞くけど何でそんなに舐めたいんだよ」
A「ふっ愚問だな、Bくん。それはなぜ太陽が東からのぼるのかと聞くようなものだ」
B「意味分かんねーしなんか腹立つ」
A「逆に聞くけど何でBくんはBくんのアナルを舐めたいと思わないんだい?」
B「いや俺が自分のケツ舐めたいとか思ってたらこえーだろ」
A「そんなことはないと思うが。現にCくんはいつか自分で自分のアナルを舐めたいと言って風呂上がりに柔軟体操をしているぞ」
B「Cくんも重症だな。変態の友達は変態か」
A「その理屈でいくとBくんも変態のはずだが」
B「Aくんと友達やめたい」
A「えっ友達をやめて恋人になりたいって? 大歓迎だよBくん」
B「一言も言ってねーよ」

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