声:
「ロレンツォ」
その声でその口で、呼ばないでください。
あなたの声はいつだって優しすぎて儚すぎる。すべてを投げ出し、あなたの腕の中へ飛び込みたくなる。抱きしめたくなる。私の忠誠心が揺らぐ。私の意志が揺らぐ。
「お願いロレンツォ、返事をして……」
私にはフォミリーがいればいい。首領がいればそれでいい。
衝動との葛藤が実は心地いいなんて、気づかせないでください。
あなたを引きずり込みたくなる。
―――
ロレンツォは声フェチって話。
好きな人が自分の名前を呼んでくれる幸せを知ってる。
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