※特殊設定のため下げてます。
※年齢操作してます。(十代16才(26才)、遊星8才(18才))
※苦手な方注意!
※始まりはあの日の続き
大丈夫な方はこちらから↓
左手の薬指をください
きっかけはデュエルだった。
両親が共に忙しく家を留守がちでよくひとりでいた。ある時、その人に出会った。
遊城十代さん。
自分より八つ年上で、デュエルが好きで、笑顔がとても素敵な人だ。
当日八歳だった自分は十代さんに恋をした。
ずっと一緒にいられるにはどうしたら良いのだろうかと考えた結果、結婚したら一緒にいられるという結論に至りある時十代さんに告げた。
「オレとけっこんしてください!」
あの時の十代さんは本当に驚いていて駄目なのだろうかと落ち込んだが、今の自分では結婚出来ないと説明され、そしてデュエルに勝つことが出来たなら結婚しても良いと言われた。
ゆびきりで約束し、あれから十年。
十代さんは色んな所を旅をしているがよく帰ってきてくれる。自分も十八になりあの頃は十代さんを見上げていたが今は自分の方が少しだけ目線が高い。
「十代さん」
旅の土産話をする十代さんを真剣に見つめる。
きょとんとしてこちらを見つめ返す表情が愛おしいと思う。
「約束、覚えてますか?」
「え…?」
十代さんの左手をとると、薬指にそっと唇を寄せる。
「俺に、左手の薬指をください」
驚いて固まっている十代さんに心のなかで苦笑して、左手を離す。
「さあ、約束のデュエルをしましょう」
にっこりと笑って言えば十代さんは顔を真っ赤に染め、ぎこちなく頷いたのだった。
END
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