好き、だとか愛してる、と面と向かってかなかなか言えない。
かなり照れる。
だけど遊星は目を見てはっきり言ってくる。
「十代さん、好きです」
そう言われると心臓がきゅっとなって身体中が熱くなり、まっすぐ見つめてくる遊星に耐えられなくなって目を逸らしてしまう。
本当は遊星の目を見て言いたい。
「俺も遊星が好きだぜ」
遊星に伝えたい、自分も同じ気持ちなのだと。
言いたい、けど言えない。何て矛盾なんだろうか。
ひとつ深呼吸し、小さく呟くように一言。
「…俺も…好き、だぜ」
まっすぐ遊星の目は見れないけど、それでもどうしても伝えたい。
一瞬驚いた表情をしたあと嬉しそうに笑う遊星に小さく笑みを浮かべ、いつか絶対に目を見てはっきり言おうと誓った。
END
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