「十代さんは女子制服着ないですか?」

突然の遊星の問いに目を瞬かせて首を傾げる。

「女子制服って…明日香達が着てるアレか?」
「はい」

こちらの問いかけに真剣に頷く遊星に苦笑を浮かべて、明日香達の着る制服を思い浮べる。
アレを着た自分。
まったくもって想像出来ない。大体あんな丈の短いスカート履くなんて考えられない、と言うかスカートは無理だ。

「いや、無理だな。スカート履きたくないし、私はこっちの方が好きだぜ」

そう言ってオシリスレッドの赤いジャケットを指す。これは上だけで中や下は好きにして良い。
遊星は少し眉を下げ、そうですかと残念そうに呟いた。

「…遊星は私にあの制服着て欲しいのか?」
「え…まあ、そうですね」

僅かに頬を赤く染めて小さく頷く遊星に悪戯心のようなものが沸き上がる。

「遊星ってミニスカートが好きなのか?」

遊星の事だから慌てふためくだろうな。からかってやろうと思って問いかけたのだが予想に反し遊星は微笑を浮かべた。

「ミニスカートは好きですよ、脚が見えますし」

………。
人の趣味はそれぞれだし、うん。
一つ頷いて、明後日の方向を見やった。
聞かなかった事にしよう、そう思い小さく笑みを浮かべた。



END



title:確かに恋だった
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