※マンガ版
「さっき凄いの見つけたんだ!」
どこか興奮した声でにこにこと話すヨハン・アンデルセンを呆れたように見つめる視線が三つ。
エメラルドの瞳がきらきらしている。
「聞いて驚くなよ?fairyさ!」
誰かが溜め息を吐いた、ヨハンは若干妄想や妄想癖のあるとは思っていたがここまでとは。
これがアメリカ・アカデミアの代表と思うと深い溜め息が零れるというものだ。
「…何を言ってるんだ、バカか?妖精なんている訳ないだろ」
アモンが冷たく言うがヨハンはまったく聞いておらず生き生きとその妖精について語る。
「琥珀色の瞳、紅茶のような髪色、赤い服が良く似合っていて…」
頬をうっすらと赤く染め語るヨハンははっきり言って気味が悪い、顔が良いだけによけいにそう感じる。
これが妖精とかでなく、可愛い女の子の事を語っていればまだ良かったのだが。
再び誰かの溜め息が響いた。
「明日また会えると思うとワクワクするぜ」
完全に自分の世界に入りこんでいるヨハンをその場にいる全員が一瞥し、深い溜め息を吐いた。
「早く会いたいぜ、俺のfairy」
ヨハンは少し前に会った遊城十代の事を想って、呟いたのだった。
END