腹が温い。
すうすうと深い寝息をたて自分の腹のうえで眠っているのは幼い十代さんだ。
ちいさな手が自分のシャツを握っていて、思わず笑みがこぼれる。
信頼されている、そう感じその細い髪を梳いた。
幼子というのはどうしてこうも愛おしく感じるのだろうか。否、ただの幼子ではなく十代さんだからなのかもしれない。
なめらかな頬にそっと触れてただ笑みを浮かべる。周りから言われたがちいさな十代さんに向ける笑みはだらしないらしい。
僅かに苦笑を浮かべて、そろそろとちいさな背中を抱いた。
緩やかな眠気に目を閉じて、愛おしい幼子を抱え眠りについた。



END

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