あ、とちいさな声をあげ相棒の歩みが止まる。

『どうした?相棒』
「もう一人の僕、見て」

相棒が指を指し示した先にはポスターが貼ってある。
どうやらデュエル大会の告知のようだ。

『デュエル大会か』

呟けば相棒がうん、とひとつ頷く。

「スペシャルゲストにペガサスが来るんだって」

どこか楽しげに語る相棒に小さく笑って、参加してみたらどうだと言うと相棒はキラキラと目を輝かせこちらを見つめた。

「良いのかな?」
『別に良いんじゃないか?特に規定はないみたいだしな』

ポスターには誰でも参加出来ます、と書かれている。それを見て相棒はひとつ頷いてにっこりと笑った。

「じゃあ、参加してみよう!」

嬉しそうにそう言う相棒に笑みを返す。

「楽しいデュエルになると良いなぁ」

相棒の言葉にそうだな、と頷く。最近は闇の力が関わったものばかり立て続けだ。自分の所為でもあるが、それでも純粋にデュエルをするということがなかったからきっと相棒も嬉しいのだろう。

「大会参加者にはスペシャルカードが配られるんだって、じぃちゃんにも教えてあげようか」
『そうだな』

お互いに笑いあって、じぃちゃんにこの大会のことを知らせるために家路を急いだ。
その日は忘れられない日になるのとは知らずに。

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