ネタ会話文 | ナノ
「名無しさん、起きとるか?ちょお外出ぇへん?」
合宿中の事だった。夏の茹だるような暑さにやられなかなか寝付けずにいると、彼氏の蔵こと白石蔵ノ介は私にそう持ち掛けてきた。
「行く。」
ただ一言で簡潔に答えれば、蔵は優しく微笑んで私に手を差し出してきた。私はその手に掴まって起き上がる。
「暑いっちゅーのに皆並んで寝るなんて予想外やったわ…。」
「仕方ないよ。オサムちゃんの出費で合宿だもん。…まぁあれじゃあ雑魚寝同然だけどね。」
「せやな…オサムちゃんやから。」
顔を見合わせて苦笑した。合宿と言えば、調った設備にふかふかベッド付きの綺麗で広い部屋。せめてふかふかじゃないとしても涼しい、2人か3人部屋を予想していたのだから。
「せやけど、雑魚寝やなかったらこんな夜中に2人でお喋りしてなかったやろな。」
蔵は笑って、少しだけオサムちゃんに感謝せなアカンな、と言った。確かに、蔵の言う通りだ。涼しかったらきっとすぐに寝てただろう私達が、今起きてこうやって話している。
「ふふっ。楽しいね、合宿。」
「名無しさんが居るから楽しいんやで。」
蔵がニコッと笑ったと思ったのもつかの間で、気付けば私達は小さなリップ音をたてていた。
「俺、名無しさんが居るんやったらどこでも楽しいで?無駄な時間なんか一瞬たりとも無いわ。」
「ありがとう、蔵。私も…蔵と同じ気持ちだよ。」
「おーきに。」
そう言う蔵の頬がほのかに赤く染まって見えたのは、きっと気のせいじゃないはず。
Fin.
………………………†
甘くなってるかな…。
てか、内容意味わからん。爆笑。
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(090806)
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