「なぁなぁ光！見て！」
「何やねん。」
「ピアス！」
「うわ、何やそのピアス！きも！」
「えへへー、耳の形やねんで。良いセンスやろ！」
「悪い意味で良いセンスやな。」
「…………、失礼！」
「考える時間長いわアホ。」
「あ、因みにこっちはボタンとファスナーや！」
「何でボタンとファスナー同じ耳にすんねん。」
「え、何で？」
「お前これ、ズボンみたいな並びになっとるやん。」
「あ、うわ、ほんまや！綺麗に縦並びや！まぁえぇか。」
「そこからオシッコちびらしたらアカンで。」
「ちびるかアホ！っちゅーか、光はピアスそれだけなん？」
「あー、他にもあるけど、学校はこれやな。」
「そのダサい五輪？」
「は？」
「あ、すまん。ダサいは言い過ぎやった？」
「ちゃうわ。わざとコレ付けてんやからえぇねん。」
「え、」
「これ以上モテへんように。」
「へ、へぇ……。」
「それより、なんで俺のピアス五輪やって知っとるん。」
「…………。」
「無視すんなアホ。」

「（光のことずっと見とった、なんて言えへん！）」
「（ずっと見られとんの、気付かへん訳ないやろ。）」


あと一押し。
（20120913）








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