ネタ会話文 | ナノ






200911〜




ほんまに可愛ぇわ、俺の彼女は。

隣の席で、授業中やのに呑気に寝とる名無しさんを見ると、何故か俺まで心地良くなる。



「おーい、授業中やでー?」

「ん、」



つんつん、と頬をつっついてみるものの、中々起きる気配がない。そこもまた可愛ぇんやけど。流石に授業中はヤバイやろ、と思うて体を揺らしたり肩を叩いたり。せやけど反応は変わらず、小さく唸るだけやった。



「キスしてまうで?」

「んー」



冗談半分で聞けば、名無しさんはふいっとそっぽ向いてしもうた。寝てる名無しさんにフラれた気がして泣きそうになったんを堪えて、俺はもう一度肩を叩く。やっぱり起きる気配は無しやけど。



「キスしてやらんで?」

「はぁぁぁああ!?」

「授業中や、授業中」

「…あ、」



思ったより、愛されてる



…と思うたんやけど、殴られた揚句に『触れるの禁止令』が出されてしもうた。授業中に起こしてあげた俺への恩なんてもんは、きっとカス程もないんやろうな。



*拍手Z*20091106.闇†風







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