躊躇いの99

どれだけ不味いものでも飲み込めた
深夜バスの行く先
躊躇いの99
左手に魔女

期間限定の気持ち
お金で買える一瞬の至福
バラバラのまま置き去りにして
前だけしか見えなくとも
耳鳴りのやまない24時

皮膚を裂くまで三秒
心臓に咲く花
神のいない月
角砂糖より甘く
怖いもの見たさに墜落

汚濁したこの感情の向かう先
あの時のさざ波
瞼にかかる重力
自由の定義に縛られる
くだらないと笑って