優しい嘘すら見当違い

明日になれば全部昇華
悲劇のヒロインはお亡くなりになりました
ずっと前から知っていた
嫌われ者の末路
それを言い訳にするには汚すぎた

未完成のバラ
わたしのほんとうのきもち
グミの柔らかさに溺れる
これがプレゼントだなんて
がま口財布と踊る小銭

恋という響きだけで満たされていた
マニュアル人間の絶望
僕にくれた小指
満足しない君を殺す
ありはしないのだと嘯く

優しい嘘すら見当違い
努力するところが違うのでは?
まだひとつも生きていない
始まらない物語の終止符
肌を撫ぜる冬