眠り姫と野獣
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あいつを例えるなら野獣。
野獣に貪られ、今日も足腰が立たない。
手加減しろと言うのに、一個もきき入れやしないバカだ。

俺は小さく夢の中で悪態をついた。
下に眠る、高杉と俺。
気持ちよさげに俺を抱きしめている高杉は、まぁ、悪くはない。
むにゃりと、なにか言った俺はそのまま高杉へと擦り寄る。
そして、小さく目を開けた高杉へと、素晴らしく甘い笑顔を向けた。

あ、可愛い…て
ちょ、待て待て待てぇ!!!!

そこで俺はたまらずにシャウトした。
だってありえない、あの顔仕草俺じゃねぇ!
頭を降って眼下で起きている現実から必死に目をそらす。
そしてようやく気づいた。

俺、下にいるのになんで自分見下ろしてんの?

「え、ちょ、俺スタンド?…スタンドおおおおお!?」

「うるせぇよ」
その瞬間、意識が浮上した。
目を開けた先には高杉の胸板が。

夢か、とほっと息をつく。
その瞬間、高杉から軽いデコピンを食らった。

「何すんだ…」
額を押さえて抗議の声をあげる。
しかし、ぐいっと、無言で高杉に腰を抱かれ、下半身が密着した瞬間、思考は一気に違う方へと移った。
…?固いものがある気がするのは俺の気のせいだろうか?
いや、いやいやいやいやないない、ないよね?

「テメェが可愛いのが悪ィ」

は?
いつ可愛いことしたよ?と高杉に抗議しようと開いた口を、口で塞がれくぐもった声が漏れる。
高杉は、するりと俺の尻を撫でると口を離し、獣のような笑みを浮かべた。

いつの間にか開かれた足と、服。
俺は、このあと何をされるのか予想がつき、たまらずに叫んだ。



「絶倫野郎ー!!!!!!」



     

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