耳っていうのは意外と感じるものなのです
古キョン子
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耳。そう、耳。
いや普通の耳じゃなくて…。

現在午前11時。
古泉宅。
俺の頭とお尻には黒猫の耳と尻尾が生えていた。
しかもオプションか何かか、性別を変えられた姿で。。。
おそらく事の発端は、涼宮ハルヒで昨日の会話が原因と考える。
要するに俺は古泉にはめられたのだ。




昨日のSOS団の部室にて。
「そういえば涼宮さん、巷で噂のDVDはご存知ですか?」
こいつはハルヒが噂だの、宇宙だの、なんだの非現実的なことが好きなのを知っていて持ちかけたのだ。
嘘の話を。
「なになに?なんの話!?」
もちろんハルヒは疑うことなくすっぽりと古泉の策にはまり、好奇心を見せた。
「女性に猫の耳と尻尾が生えているヒロインが、学園生活でかるたを極める。という在り来りな話なのですが、いま男性問わず女性にも人気のようでして。僕のクラスでも大半の方が話をされていたので…」
「そんな話うちのクラスでしてたかしら…でも、そんな面白そうなDVDがあるならぜひ見なくちゃね!!」
古泉の話を遮って、ハルヒは机をバンっと叩くと椅子から勢いよく立ち上がった。
もちろん古泉は、黒髪でポニーテールでキョンくんみたいなんですよ。
と付け加えるのを忘れない。
以前女になったとき、ハルヒは俺のポニーテールと容姿が大変気に入ったようで、しばらく元に戻してもらえなかったことがある。
本人は夢としてみていたらしいから自覚はないだろうが、あきらかに目が輝いているところを見ると、今回もハルヒのとんでも力は発揮されそうだ…。
「それは是非とも見なくちゃ!古泉くんよくやったわっ、キョン、古泉くんを少しは見習いなさい!」
「へいへい」
ちらりと時計をみやる。
部活終了まであと五分。
ハルヒは思い立ったらすぐ行動するタイプだ。
もちろん五分時間を無駄にするはずがない。
「帰るわ!!!!」
そう宣言するや否、長門を引っ張って部室から飛び出していった。




そして現在へと戻る。
「古泉…恨むぞ」
「はて、なんのことでしょう」
ニコニコスマイルの古泉は心底機嫌が良いようだ。
今朝早く異変に気づき、不覚にも古泉に助けを求めたせいで、俺はいま古泉宅にいる。
古泉は遠慮することもせず、俺の体を舐めるように上から下へと視線を巡らせた。
「それにしても…」
手が伸びてきて、ふんわりと優しく耳を触られる。
とたん、ビリりとした快感が背中を駆け上がった。
「相変わらず可愛らしいですね…」
こりずに指は動く。
これ以上触らないで欲しい。
けれども、身体は動かない。
「古泉…耳、触んな…」
「どうしてですか?」
ニコリと笑う。
この顔は理由を分かっている顔だ。
悔しい、古泉に快感を教え込まれた身体は拒むどころか、古泉の手を、ぬくもりを求めてしまう。
もっと、もっとと疼く身体は自分のものではないようだ。
「耳…だめだって…やぁ…っ」
思わず声が漏れ出た。
それでも古泉は指を止めない。
ふにふにといじり続ける。


さて、俺がこいつの頭にげんこつを落とすのと、こいつが俺を骨抜きにしてそのまま事情に至ってしまうの、どちらが早いか。。。。。



おそらくは後者だろう。






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おひさしぶりでございますー
久しぶりの古キョン子です。
キョン子ちゃん可愛い(*´Д`)ハァハァやってて思いつきました。
二番煎じバリバリ感はありますが、こうかいはしてません←


     

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