11の愚か者の話


01手に入れる資格はない。否、見ているだけで満足していた。
02期待など出来ないと相手の言葉を無視した。
03独りの自分を哀れんで二人を忌避した末路の悲惨さ。
04捧げられる供物に用はなく、さりとて望む物もこれと言ってなく。
05本当は分かっていたのだと苦笑いで誤魔化した。
06悲しみを諦念で塗りつぶし、空白の心の虚しさに気付いても仕方がなく。
07青い空を求められず、けれど雨雲に癒されるはずもなく。
08恐怖はただ単に己の中にだけ渦を巻いた魔物でしかなかった。
09無知である自分を認識して、どうしろと言うんだ。
10力があれば解決出来るのだという驕りはへし折られるまで気付かない。
11助けにもならない偽善を振りかざしている自覚はある。





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